像(イメージ)の力 : 近代日本における像の普及

서지정보

· 발행기관 : 한림대학교 일본학연구소
· 수록지 정보 : 한림일본학 (구 한림일본학연구) / 27호 / 51 ~ 68페이지
· 저자명 : HIRASE Reita

초록

日本において、近代国家権力の一つの表象である 「御真影」は天皇の権威普及を促進し、二宮尊徳像、楠木正成像と共に全国の学校に浸透、毎日儀式的に拝まれることを通じて、皇国観念や勤労、忠誠などへの意識の肉体化に寄与した。しかしセキュリティの問題で奉安殿に収納される御真影は益々その不可視性を高め、1930年代に急速に普及した尊徳像や楠木像は、1940年代初めに供出されることとなった。その一方で敵国人のイメージが敵愾心を醸成するメディアとして有効に機能した。 街頭に設置される銅像は、国家が進むべき方向を代表する人格を公にして、民衆を国家に馴致させ、権力を増幅する役目を期待された。しかし、偉人の像といえ、私的価値観に基づいて制作されるが故に時代の変化にさからえず、普遍的価値を長期に渡って継続的に表出し得た像は稀であった。　　 芸術展の彫像は美術の中で最もしぶとく命脈を保ったともいえるかもしれない。表現の自由度の限界はあれ、最後まで芸術性を担保に裸像を作り続け、そのまま戦後へと連続していく。 像を通じてある意識を普遍化させることは容易ではない。銅像では国家は規制により濫立を調整する程度の影響力に止まり、芸術でも指導性を発揮するに至らなかった。そのような中で、御真影、そして敵愾心を助長する敵のキャラクターは主旨も明確で、一般に理解しやすく普及度においても浸透度においても効果的なメディアであったということになるであろう。

참고자료

· 없음